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「まほろ駅前番外地 」 三浦しをん (文春文庫)
東京都南西部最大の町・まほろ市の駅前で便利屋を営む多田と、高校時
代の同級生で従業員の行天。汚部屋清掃、老人の見舞い、庭掃除に
遺品整理、子守も料理も承ります―。多田・行天の物語とともに、前作で
お馴染みの曽根田のばあちゃん、星、由良、岡老人の細君が主人公とな
るスピンアウトストーリー7編を収録。
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前作を読んだのがだいぶ前なので主人公2人の背景が全然わからない
まま本作読み始めてしまいました。脇役たちも前作で登場済の方が多い
ようです。自分のブログで検索してみましたら、前作は2011年既読で
辛口コメントになっていました・・・。本作は短編で構成されていて、短編の
せいか飽きさせず、其々のエピソードも独立した面白さがありました。
次作は出版済みでしたので、読んでみようと思います。
(★★★☆☆)
「教場」 長岡弘樹 (小学館)
警察学校を舞台にした連作ミステリー短編集。
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警察官に採用された人がまず配属される警察学校。大卒相当の学生は
半年、高校や短大卒業相当の学生は10ヶ月間入寮し、厳しい規則に
従って生活を送ることとなります。 過酷な警察学校を舞台に生徒たちの
成長を描く物語であると同時に、観察力に長けた教官・風間公親が極限
状態で生徒たちが抱いた邪まな思惑を冷静に見抜き、解決していくミステ
リーになっており、風間が担任をする教場(学級)で起こる事件6編の短編
で構成されています。 優秀な警察官(刑事?)であったであろう風間が
非常にミステリアスで興味を引かれるのですが、風間を主人公としたスピ
ンオフ作品「刑事指導官・風間公親」が2014年6月号より雑誌連載中と
のことで書籍化が楽しみです。
(★★★☆☆)
「ダーク・プリンスの永遠」 J・D・ロブ (ヴィレッジブックス)
『ダーク・プリンスの永遠』、『606号室の生贄』、『船上で消えた死者』の
3編から構成されるイヴ&ロークシーリズ番外編の第2弾
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前回の番外編のことは全く覚えていないのですが、今回1冊中に含まれ
る3編を読み、短編になるとこのシリーズの持ち味が生かされないなと
いう総括的な感想で読み終えました。面白くないので、細かいディテール
を気にせずに、超速で無理やり読み終えた感ありです。
(★★☆☆☆)
「悪夢の街ダラスへ(イヴ&ローク34)」 J・D・ロブ (ヴィレッジブックス)
イヴが警官になって間もない頃に逮捕した犯罪者が脱獄した。 彼はある
女性を人質に取ってイヴをテキサス州ダラスにおびき寄せようとする。
忌まわしい過去を否応なく思い起こさせる街ダラスはイヴが最も近づきた
くない場所だった。人質救出のためロークと共にダラスへ向かったイヴに
衝撃の事実が立ちふさがる。
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原題は「New York to Dallas」で、いつもの「〜 in Death」が付かず、
内容的にも、シリーズの中では重要な位置づけの巻とされています。
脱獄犯を追う中で、対峙することになる人物の登場にちょっと驚きました。
NYの仲間や友人が居ない中、ロークだけが支え。そんな中、ロークが
マイラを呼び寄せるのですが、ギャラハットを連れてくるのは泣けます。
本巻で大きな試練を乗り越えたイヴですが、未邦訳は現在シリーズ
No.41まで出ているようですので、まだまだ続きます。
(★★☆☆☆)
実は先日、本屋さんで「まほろ駅前」の文庫本を買ってきたばかりなんですよ。
若い友人が最初にでた本を貸してくれたのですが、「なんか全部が汚いなー」と拒否反応。
テレビ番組を見て、「原作と違っておもしろいやんか」と。
今回の文庫本は、テレビでドラマ化されていた話が多かったですが、内容は少し変わっていましたね。
三浦しおんさんは最初は嫌いでしたが、だんだん好きになってきました。
コメントありがとうございます!
まほろのTVドラマ、面白そうですよね
観てみたいと思いつつ見逃してしまっています。
三浦しをんさんの作品を初めて読んだのは
箱根駅伝を題材にした作品ですが、
その後、いくつか彼女の作品を読んでも、
最初に読んだ作品の面白さは超えられないでいます。
それでも、三浦さんの作品はそれほどハズレがないので、
私の中では安心作者枠になっています。